This docment was written by Yugen Yamanouchi.
このページは山内宥厳が個人で制作しています


 

は じ め に

 インドの思想の根底には、人生は苦であるという認識があり、インドの庶民のこころにも人生は苦であるという認識はいまもつねにはたらいています。インドにヨーガやアーユルヴェーダが3千年以上にもわたってつづいてきたのは、インドのひとびとに苦の認識がはたらいていて、苦から解放されるには悟り(涅槃)を得ることが必要で、その手段が宗教であり、ヨーガであり、アーユルヴェーダという人生を生きていく知恵であったわけです。
 アーユルヴェーダは人生をゆたかに全うするための知恵と知識の宝典なのです。
 いまわが国ではアーユルヴェーダでアビヤンガといわれているオイルマッサージが、エステティックな痩身美容法としてさかんになっています。
 目敏い商人がアーユルヴェーダのほんの一部分をつかって儲かる商売をするのはまだ許せるとしても、アーユルヴェーダをたんなる美容法みたいに、多くの日本のひとびとが思ってしまうとしたらとんでもない損失ではないかとおもいます。

 アーユルヴェーダは日本人がもっている医学的な知識や公衆衛生や栄養学の知識よりももっとふかい、経験によって蓄積されてきた生きていくための知恵をあたえてくれます。
 このホームページでは、アーユルヴェーダについての紹介と、質問があればこれにお答えするかたちで内容をゆたかにしていきたいと考えています。
 アーユルヴェーダに関しての質問を遠慮なくメールでおくってください。お待ちいたします。

山内宥厳(アーユルヴェーダ研究会常任理事)






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アーユルヴェーダ研究会創設者・丸 山 博 先 生


アーユルヴェーダを日本に定着させて

  
    ありし日の丸山博先生

 丸山博先生は阪大医学部衛生学教授時代にアーユルヴェーダ研究会をつくり 、1996年10月10日に亡くなられるまで、代表をつとめられ、アーユルヴェーダ の日本における研究と普及の推進に努力された。

 


   丸山先生は医師であるというよりは衛生学者という自覚を強くもって生きた先覚者で あった。
 医師は病人を診るが、衛生学者は病人の環境を観察する。
 環境というのは意味が広大で、地球の生態系からそれを破壊しながら我が物顔に生き ている人間社会、政治の仕組み、つまりは一個の病人をとりまいている時代相を観察し 、健康で平和なくらしはいかなる社会にして達成が可能かを見ていく学問が衛生学とい うものであろう。
 現代は衛生学がきわめて軽視されている時代であるという認識を丸山先生は抱いてお られ、危機感をもっていられたと思う。

 衛生学はいわば医学の基本とすべき世界観、実践のための哲学ともいうべきで、この バックボーン抜きの医学というものは、方途をもたない航海者で、たんなる企業かある いは暴走しかねない技術集団にすぎない。
 「衛生学という幹があり、そこからでている枝が医学というものでなくてはならない のに、医学という幹に衛生学という枝があるということが、現代医学を矮小化させてい るおおきな原因である」
 丸山先生はなんどもそういわれた。
 丸山先生の万事にわたる洞察力は天性の詩人のものというべきであろう。
 森鴎外の研究者としても著名で鴎外論も出版されているが文学者鴎外としてよりも、 衛生学者鴎外として高く評価し敬愛されていた。

 大阪大学医学部教授在籍中に代表となって組織された有害食品研究会と、アーユルヴ ェーダ研究会も、時代に欠けているものを埋め啓蒙しようという先生の衛生学者として の実践行動のあらわれである。有害食品研究会はそこで学んだ主婦たちが、各地に自然 食や有機農産物の運動体や協同購入の組織をつぎつぎと作っていくきっかけになってい った。
 アーユルヴェーダ研究会は、インドの伝承医学のなかに、人間の幸福なくらしをまも るための医学にとって看過できない基本的な考え方を読みとって欲しいというのが丸山 先生の発意であろう。
西洋医学がまだ開発していない奇跡の療法や医薬をそこから見つけんがためではない。
押さえておくべき精神を放棄して現代医学は展開されてきたのである。
衛生学、予防医学、食養を説く現代医学への道程を先生は開こうとされたのである。
 丸山博先生の初心を、謙虚に受け継ぎ発展させなくては、おおくの蒙を開かれてき た先生もまだまだ安心して眠りにはつけまいと思うのである。

  安らかにおやすみください。     合掌。  <山内宥厳>


            

記録資料・丸山博先生を偲ぶ会

 1996年12月22日(日)四天王寺本坊で大阪アーユルヴェーダ研究会の主催による丸山 博先生の追悼会が70数名の参加を得て開かれました。
6年前に同じ会場で、丸山博著作集 3部作(農文協)の出版記念会と傘寿を祝う会が開かれた会場でした。
 会員の佐藤任さんの尺八で黙祷をささげ、奈倉道隆さんの「丸山博先生の人生と思想」 という講演。会食のあと、金魚鉢討論会が開かれ大塚睦子さんから、森永砒素ミルク中毒事件の 取り組みにいたったいきさつなども話され、丸山先生のひとがらがほうふつとする発言でした。
またご遺族から末期看護の様子などの話もありました。








  

*** インドの家庭料理の本 ***
       mrs.コルナ・ゴーシュ著

       インドにはベジタリアンが多いようにおもっていますが、宗教によっては、菜食で ないひとたちもけっこう多いのは当然です。アーユルヴェーダの教典にも、菜食にか ぎるとは書いていなくて、病気を治すために、肉食をすすめることもあります。  ここに紹介するのは、最近編集部に贈呈された本です。この本はインドは大好きだが、 肉食もとりたいという、おおくのベジタリアンでない日本人に、インド料理の奥域のふか さも教えてくれます。

コルナ・ゴーシュさんと娘のムミさん

 姉から習い娘に伝えるゴーシュ家の味・という名の料理本で、インドの家庭料理、つ まりはインドのおふくろの味ならぬ姉の味を伝授しようという自費出版の本である。 家庭にもそれぞれ因縁や曰くがあって、著者は日本に正しいヨーガを伝えたいという 父の夢を実現させるため、25年前に日本にやってきた。 慣れない日本に夫とやってきて、日本の食材を使って口に合う料理を作れたのは、し っかりと料理を仕込んでくれた49歳で亡くなった姉のおかげであったという。 姉は自分で工夫を重ねてきた料理の本を出版するのが夢だったとか。  その実現にこぎつけたのが一家の末娘のコルナさんというわけです。食材のスパイ スは注文すれば送ってくれる(約15回分400円)そうです。

発行所 日本ゴーシュヨガ道場
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-9-4 中公ビル505
電話 03-3352-1307 ファクス 03-3352-6563
定価 2000円

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  • スリランカのアーユルヴェーダ研修報告/渡辺敏子@京都


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